
2学期の成績表。そこには見慣れない「斜線」や、ずらりと並んだ「1」の数字。
それを見て血の気が引き、思わず台所に隠れて泣きたくなったことはありませんか。
この内申点で、うちの子は高校に行けるのだろうか
と、一人で検索しては絶望してしまいますよね。
痛いほど分かります。私も中2の息子の成績表を見て、目の前が真っ暗になった経験があるからです。
でも、安心してください。オール1や斜線でも、公立高校を受験することは十分に可能です。
毎日心が休まらず、文字を読むのも辛い時期だと思います。
まずは以下の要約だけをチェックして、ご自身の心が落ち着いている時にゆっくり読んでみてくださいね。
- 「斜線」や「オール1」でも公立受験はできる事実
- 実技2倍に注意!内申点の「リアルな計算方法」
- 教室に行かずにできる「内申点」のカバー対策
- 不利を和らげる「自己申告書」と公立以外の選択肢
不登校で内申点「オール1」「斜線」でも公立高校は受験可能!

「オール1」や「斜線」だらけの成績表を見ると、
「もう公立高校は絶望的だ…」
と思い詰めてしまいますよね。
でも、結論から言うと、不登校で内申点が低くても公立高校を受験することは十分に可能です。
ここでは、安心できる「出願のルール」と、親が知っておくべき「厳しい現実」の両方を包み隠さずお伝えしますね。
知恵袋の「公立は無理」は嘘!斜線(評価不能)でも出願できる
ネットの掲示板には「内申点がないと公立は絶対無理」という心無い言葉が溢れています。
でも、そういった根拠のない噂に振り回される必要はありません。
各都道府県の教育委員会のルール上、出願自体は誰でもできる仕組みになっています。
成績表の「斜線」はテストを受けていないことなどによる「評価不能」、「1」は成績としての「最低評価」を意味します。
計算上は不利になるのは事実ですが、公立高校の受験資格そのものが奪われるわけではありません。
まずは
「受験できる道はしっかり残されている」
という事実を知り、ご自身を責めないでくださいね。
ただし合否判定(調査書)では「審議の対象」になる厳しい現実
出願は可能ですが、ここからが親御さんとして目を背けられない「不都合な真実」です。
中学校から高校へ送られる「調査書(内申書)」に斜線や1が多いと、合否判定の際に厳しく見られます。
文部科学省や教育委員会の規定により、一定以上の欠席や極端に低い内申点は「審議の対象」となります。
具体的には、入試の際に以下のような基準で個別審査が行われます。
- なぜ学校に来られなかったのか(欠席の正当な理由)
- 入学後、休まずに通い続けられる見込みはあるか
即不合格になるわけではありませんが、決して楽な道ではないことだけは知っておきましょう。
【リアルな計算方法】不登校の内申点は公立入試でどう不利になるか
出願ができると分かっても、
「じゃあ実際の点数はどう計算されるの?」
「やっぱり不利になるの?」
と不安になりますよね。
実は「不登校だと不利になる」と言われるのには、明確な理由(計算のルール)があるんです。
少し複雑な数字の話になりますが、ここを知っておくことで「どこで挽回できるか」が必ず見えてきますので、一緒にゆっくり確認していきましょう。
注意!「換算内申」では実技4教科が2倍になり不利になりやすい

内申点は単純な9教科の合計ではなく、各地域のルールで「換算内申」として再計算されます。
例えば東京都の場合、以下のようなルールで実技教科が重く評価される仕組みになっています。
【表】換算内申の計算ルール
| 教科数 | 対象となる教科 | 評定の倍率(東京都の例) |
|---|---|---|
| 主要5教科 | 国語・数学・英語・理科・社会 | 1倍(そのまま計算) |
| 実技4教科 | 音楽・美術・技術家庭・保健体育 | 2倍(重く計算される) |
不登校のお子さんは実技の授業に出られず、実技教科が「斜線」や「1」になりやすい傾向があります。
そのため、この換算内申の仕組み上、どうしても点数が低くなりやすいのが現実です。
「当日点:内申点=7:3」の自治体なら当日のテストで挽回可能
計算された換算内申は、さらに当日のテスト点数と合算されて合否が決まります。
この配分比率は自治体によって異なり、大きく分けると以下のような2つのパターンがあります。
- 「7:3」の自治体(当日点重視):
当日のテストで高得点を取れれば十分に挽回可能。 - 「5:5」の自治体(内申点重視):
内申点の低さが不利に働きやすい。
内申点が低くても0点になるわけではないため、「7:3」のような地域なら希望はあります。
まずはお住まいの都道府県の教育委員会のHPにある入学者選抜実施要項で、正確な配分比率を確認してみてください。
数字や制度のお話ばかりで、少し胸が苦しくなってしまいましたよね。
実は私も当時、成績表の「オール1」を見てパニックになり、無理やりワークをやらせようとした結果、ドリルを投げつけて壁に穴が開くという大失敗をしています。
もしお時間があれば、そんな私の恥ずかしい失敗談でも読んで、少しだけ息を抜いてくださいね。
- 体験談記事:息子にドリルを投げつけて壁に穴が…。中2の秋、焦り狂った私の大失敗と後悔
中1・中2・中3いつの成績が見られる?自治体で違う計算対象

不登校の中学生を持つ親御さんが一番不安になるのが
「中1や中2の成績も、高校受験の内申点に影響するの?」
という点ですよね。
実は、何年生の成績が計算されるかは自治体によって大きく異なり、主に以下の2パターンに分かれます。
【表】内申点が計算される学年の違い
| 地域の違い | 計算の対象 | 不登校への影響と親の心構え |
|---|---|---|
| ① 3年間すべて合算する地域 | 千葉県など | 総合点は低くなりやすいが、「自己申告書」等で事情を考慮してもらえる |
| ② 中3の成績のみを見る地域 | 東京都など | 中1・中2がオール1でも影響ゼロ。中3からの対策で十分に間に合う |
もしお住まいの地域が「②中3の成績だけ」を見る自治体なら、今が中1や中2のお子さんは焦る必要はまったくありません。中3になってから対策を始めれば十分に間に合います。
全国の教育委員会のサイトをひとつずつ検索して、難しいお役所言葉を読み解くのは本当に骨が折れますし、今の疲れ切った状態ではスマホを見ているだけで息が詰まってしまいますよね。
そこで、「うちの県はどう計算されるの?」が一目でわかる全国一覧表を、パッと見やすいPDFにまとめました。
※全部を読む必要はまったくありません! ご自身の住んでいる都道府県の欄だけをサッと確認するための「お守り」として、ぜひスマホに保存しておいてくださいね。
⬇︎ スマホでの確認・印刷はこちらから ⬇︎
【無料ダウンロード】都道府県別・高校受験の内申点計算ルール一覧表(PDF)
一方で、現在「中2」で不登校になっており、お住まいが千葉県のような「3年間合算」の地域だった場合は、少し注意が必要です。
具体的には以下のようなシビアなルールがあるからです。
- 中1・中2の成績も100%響く:
3年間すべて平等に計算される(合計135点満点)ため、今現在、持ち点が減り続けている状態になります。 - 部活や皆勤賞の「加点」がない:
内申点とは別に部活や生徒会などの「加点」がありますが、不登校だとここでの点数も稼げず、他の生徒と差が開きやすくなります。
じゃあ、うちはもう手遅れじゃないか…
と絶望しそうになりますよね。でも、絶対に諦めないでください。
ちゃんと抜け道は用意されています。
実は高校ごとに「K値(内申点の比重を変える独自のルール)」というものが設定されています。
当日のテスト重視(内申点は半分に圧縮)というK値を持つ高校を選べば、内申点の不利を大幅に減らすことができます。
とはいえ・・・。
「中2の今、この瞬間も内申点が減り続けている」
と思うと、どうしても焦ってしまいますよね。
でも、焦って親が無理に勉強を教えるのだけはNGです。(過去の私のように親子関係が壊れてしまいます…!)
もし少しでも内申点のマイナスを止めたいなら、自宅のタブレット学習等で「出席」や「成績」として認められる公的な制度を活用するのが一番の近道です。
※「最悪、家でも成績をカバーできる方法があるんだ」と親がパンフレットを手元に置いておくだけで、お子さんへの接し方に驚くほど余裕が生まれますよ。
出席扱いに強いオンライン学習の選び方
⇒不登校でも「出席扱い」になる!内申点をカバーできるオンライン学習の選び方とおすすめ比較
不登校でも今日からできる!内申点(調査書)をカバーする3つの対策
絶望的な気持ちになりがちな内申点ですが、今日からご家庭でできることもあります。
ここでは、斜線や低い数字を少しでもカバーするための、具体的な3つの対策をご紹介します。
対策①:別室登校での「テスト受験」で斜線を回避し数字をもらう
内申点の「斜線(評価不能)」を避ける一番確実な方法は、定期テストだけでも受けることです。
教室に入れなくても、保健室や別室でテストを受けさせてもらえる中学校は多くあります。
点数が低くてもテストさえ受ければ「1」以上の数字がつき、斜線を回避することができます。
対策②:授業に出られなくても「提出物」だけで部分点をもらう
私も当時は、手つかずの真っ白なワークを見てはため息をついていました。
でも、学校に行けない日は、自宅でプリントを進め、親御さんが代わりに提出するのも一つの手です。
期限内に出すことで、学習への参加意欲として部分点をもらえる中学校は多いです。
「でも、遅れた勉強をどこから手をつければいいか分からない…」と迷った方は、以下の手順も参考にしてみてくださいね。
⇒不登校の「勉強の遅れ」を取り戻す学び直し手順。親が焦ってはいけない3つの理由
対策③:「自己申告書」や内申不問の「不登校枠」をフル活用する
公立高校の入試には、不登校の中学生の事情を考慮してもらうための「自己申告書」という制度があります。
また、自治体によっては、内申点や欠席日数を一切問わない「チャレンジ校(不登校特例校)」という公立枠も存在します。(※設置状況は自治体により異なります)
これらは、不利な状況を和らげ、お子さんの選択肢を広げるための強力なカードになります。
「自己申告書って具体的にどう書けばいいの?」と気になった方は、こちらの記事も合わせて確認しておくと安心ですよ。
⇒不登校でも行ける公立高校(特例校・不登校枠)の探し方と「自己申告書」の書き方
対策①(別室受験)や、対策②(提出物)を、今日明日ですぐにお子さんへやらせる必要はありません。
かつての私のように、焦って無理にワークをやらせて関係を悪化させるくらいなら、親御さんが「対策③(自己申告書や特例校)といった公的な救済措置があるんだな」と知っておくだけで十分です。
まずは今、お子さんの心と体を休ませることを最優先にしてくださいね。
まとめ:内申点の計算に絶望しない!公立以外の「選択肢」も確認を
成績表の「オール1」や「斜線」を見ると、親御さんは本当に苦しい気持ちになりますよね。
でも、正確な計算方法や対策を知れば、公立高校への道が完全に絶たれたわけではないことが分かります。
今は無理に学校へ行かせたり、手つかずのワークを急かしたりしなくても大丈夫です。
「自己申告書」といった公的な制度や別室登校など、後から内申点をカバーできるカードはちゃんと残されています。
焦らず、まずはお子さんの心と体を休ませてあげてくださいね。
ただし、公立一本に絞って無理を重ねるよりも、他の選択肢も並行して探しておくことが大切です。
「最悪、ここがある安心だよね」
と親がパンフレットを引き出しにしまっておくだけで、お子さんへの接し方に驚くほど余裕が生まれますよ。
⇒「通信制=人生終わり」じゃない。いざという時の「安全網」の作り方とリアルな学費
最後に、ご主人とお話しする際は、ぜひ以下のまとめを見せて冷静に話し合ってみてくださいね。
- 公立入試の事実:
内申点がオール1や斜線でも公立出願は可能ですが、合否判定では「審議の対象」となるため厳しい戦いになります。 - 内申点の計算:
実技4教科が2倍になるなど不利になりやすい仕組みです。ただし「テスト7割:内申3割」と当日点重視の配分なら挽回は可能です。 - 今後の対策:
今は無理に登校させず、親が提出物を届けたり、「自己申告書」等の公的制度を活用してカバーしていく対応が求められます。
※内申点について整理ができたら、お時間のある時に「高校受験の全体像」も確認しておくとさらに安心ですよ。
⇒中学生の不登校からの高校受験。公立は無理?内申点・出席日数・学び直しの現実と親の準備
【参考資料リンク集】
-
文部科学省:公立高等学校入学者選抜の改善等に関する状況
-
埼玉教育委員会:入学者選抜実施要項(※お住まいの自治体のHPをご確認ください)
- ナイシン先生:内申点計算ツール






