不登校が続いていると、高校のことをいつ話せばいいのか迷います。
「そろそろ考えないと間に合わないかもしれない」
「でも、今この話をすると負担になりそう」
どちらも気になって、話を切り出せないこともあると思います。
高校の話を始めることと、志望校を決めることは同じではありません。
本人がまだ学校名を決められなくても、親御さんだけで先に確認できることはあります。
本人とは、いきなり「どこを受ける?」と聞くのではなく、どんな通い方なら考えられそうか、というところから話すこともできます。
中3だからといって、すぐ志望校を決める必要はない
文部科学省は、不登校の子どもへの支援について、登校することだけを目標にするのではなく、本人が自分の進路を主体的に捉え、社会的な自立につながるよう支援することが必要だとしています。
また、子どもや保護者の意思を十分に尊重することも示しています。
もちろん、これは「何月になったら高校の話をする」と決めたものではありません。
ただ、進路についても、親御さんが先に答えを決めて本人をそこへ向かわせるのではなく、本人の希望や今の状況を見ながら考えていくことになります。
ですから、
「どこの高校にする?」
「全日制は難しそうだから通信制にする?」
というところから始めなくても大丈夫です。
高校について話す日は、高校を決める日ではありません。
まずは「どんな選択肢があるのか」を知るところからでも進路準備は始められます。
本人と話す前に、親御さんだけで確認しておけることがある
本人がまだ高校の話をしたくない様子でも、親御さんまで何もせずに待つ必要はありません。
先に確認できることがあります。
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中学校の進路面談はいつ頃あるのか
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高校説明会や学校見学はいつ頃始まるのか
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出願までに学校へ確認しておくことはあるのか
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地域にはどんな種類の高校があるのか
ここで候補校まで絞る必要はありません。
まず知っておきたいのは、「これから、いつ頃どんなことがあるのか」です。
本人の気持ちは急がせたくない一方で、入試や学校説明会には時期があります。あとになって初めて知るより、親御さんだけでも予定を把握しておいた方が動きやすくなります。
本人の気持ちを待つことと、親御さんも情報を持たずに待つことは、分けて考えてよいと思います。
志望校より先に「どんな通い方なら考えられそうか」
本人と少し高校の話ができそうなら、学校名を聞く前に、通い方や学び方について話してみる方法があります。
毎日学校へ通うことを今どう感じているのか。朝から通う形はどうか。自宅で学ぶ時間が多い方が考えやすいのか。学校を見に行くことならできそうなのか。
こうした話なら、「どこの高校に行くか」をその場で決める必要はありません。
高校選びでは、受験できるかだけでなく、入学したあとにその通い方や学び方を続けられそうかも見ていくことになります。
今の段階で学校名が出てこなくても、通い方について少し分かれば、高校を探すときの条件になります。
「今はその話をしたくない」と言われたら
高校について話してみても返事がなかったり、「その話はしたくない」と言われたりすることもあります。
その場で話を続ける必要はありません。
ただ、進路に関する期限まで分からないままにしておく必要もありません。
中学校には、本人がまだ進路について話しづらいことを伝えたうえで、
「今後、いつ頃までに何を確認しておけばよいですか」
「本人が進路面談に参加しにくい場合は、どのように相談できますか」
と聞くことができます。
文部科学省も、不登校の子どもの支援では、学校や家庭、必要に応じた関係機関が情報を共有しながら、一人ひとりに応じた支援を考えることや、保護者への相談支援を進めることが重要だとしています。
本人がまだ高校について話したくない時期なら、まず親御さんだけで中学校に確認しておく。それも進路準備の一つです。
まず確認するなら「いつまでに何があるか」
高校進学が近づいてくると、「そろそろ決めないと」と焦ることがあります。
でも、最初に決めるべきなのは志望校とは限りません。
まずは、次の進路面談がいつなのか。学校説明会はいつ頃から始まるのか。出願までに中学校と確認しておくことはあるのか。
そのあたりなら、本人に結論を求めなくても親御さんだけで確認できます。
進路の話を始めることと、高校を決めることの間には時間があります。
本人と話せるところは一緒に考え、まだ難しいところは親御さんが先に情報を集めておく。
高校についてまだ何も決まっていなくても、まずはそこからで大丈夫です。
参考にした公的資料
文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」
文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」






