
子どもの不登校に関するニュースを目にして、不安になる保護者の方は少なくありません。
「不登校は本当に増えているのだろうか」
「なぜ、これほど増えているのだろう」
「親の関わり方にも原因があったのだろうか」
特に、中学生のお子さんが学校に行けない状態にあると、不登校の増加は社会全体のニュースではなく、自分の家庭に関わる問題として感じられるのではないでしょうか。
朝になると起きられない。
学校の話をすると黙り込んでしまう。
勉強の話をすると不機嫌になる。
スマホやゲームには触れているのに、学校には行けない。
責めたいわけではないのに、
「本当にこのままで大丈夫なのだろうか」
「このままでは、高校受験に間に合わなくなるのではないか」
と、不安になることもあるでしょう。
そして、そんなふうに考えてしまった自分を、あとから責めてしまうこともあるかもしれません。
まず知っておきたいのは、不登校は、一部の特別な家庭だけに起きていることではないということです。
文部科学省の調査でも、小・中学校における不登校の児童生徒数は、長期的に増加しています。
ただし、その理由を、
「今の子どもが弱くなったから」
「家庭の関わり方に問題があるから」
と、単純に説明することはできません。
学校生活や友人関係、学業、生活リズム、心身の状態、社会環境の変化など、さまざまな要素が関係していると考えられます。
また、学校から見えている状況と、家庭で見えているお子さんの様子、そして本人が感じていることが、必ずしも一致するとは限りません。
今すぐ、お子さんが学校に行けない原因を一つに決める必要はありません。
まずは、
- 不登校は実際にどのくらい増えているのか
- どのような背景や要因が考えられるのか
- 親のせいだと考える必要があるのか
- 中学生の保護者は何を確認すればよいのか
という点に分けて、落ち着いて整理していきましょう。
この記事では、不登校に関する文部科学省の統計と増加の背景を中心に、中学生の保護者が知っておきたいことをまとめています。
- 不登校は実際にどのくらい増えているのか
- 文部科学省が示す不登校の定義
- 不登校が増えていると考えられる背景
- 学校が把握している状況と本人の気持ちの違い
- 不登校は親のせいなのか
- 中学生の保護者が学校に確認しておきたいこと
- 不登校について相談できる学校や地域の窓口
不登校とは?文部科学省の定義

文部科学省の調査では、不登校児童生徒を、年間30日以上欠席した児童生徒のうち、心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景によって、登校しない、または登校したくてもできない状態にある人としています。
具体的には、次のように定義されています。
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの。参考:文部科学省「不登校の現状に関する認識」
病気や経済的な理由だけによる欠席は、この調査上の不登校には含まれません。
つまり、不登校とは、単に本人が「学校へ行かない」と選んでいる状態だけを指すものではありません。
学校へ行きたい気持ちがあっても、心や体がついていかず、登校できない状態も含まれます。
たとえば、次のような様子が見られることがあります。
- 前日の夜には「明日は行く」と話していたのに、朝になると動けない
- 学校の話をすると、頭痛や腹痛を訴える
- 制服や教科書を見ると、表情がこわばる
- 理由を聞いても、本人もうまく説明できない
- 教室には入れなくても、別室なら過ごせる
保護者が、最初から原因を特定する必要はありません。
まずは、どのような場面でつらくなるのか、学校とどの程度なら関われそうかを、少しずつ見ていくことが大切です。
不登校は本当に増加している?

文部科学省の調査によると、令和6年度の小・中学校における不登校児童生徒数は、次の通りです。
| 学校段階 | 不登校児童生徒数 |
|---|---|
| 小学校 | 137,704人 |
| 中学校 | 216,266人 |
| 小・中学校合計 | 353,970人 |
小・中学校の不登校児童生徒数は、前年度の346,482人から7,488人増え、12年連続で過去最多となりました。
一方で、前年度からの増加率は2.2%で、その前の年度までと比べると、増加幅は小さくなっています。
学校段階別では、小学生が前年度から5.6%増加した一方、中学生は0.1%の増加でした。
そのため、正確には、不登校の人数は過去最多となったものの、増加の勢いには変化が見られると捉えるのがよいでしょう。
数字だけを見て、必要以上に不安になる必要はありません。
ただし、学校への行きづらさを抱えている子どもが、それだけ多くいることは確かです。
中学生ではおよそ15人に1人

令和6年度の中学生の不登校生徒数は216,266人で、全中学生に占める割合は6.8%です。
単純に換算すると、中学生のおよそ15人に1人にあたります。
人数だけを見たときよりも、不登校が決して珍しいことではないと感じる方もいるかもしれません。
ただし、これは全国の中学生全体に占める割合です。
「どのクラスにも必ず同じ人数の不登校生徒がいる」
という意味ではなく、学校や地域によって状況は異なります。
不登校の人数は長期的に増えている
小・中学校の不登校児童生徒数は、長期的に増加しています。
| 年度 | 小・中学校の不登校児童生徒数 |
|---|---|
| 令和2年度 | 約19万6千人 |
| 令和3年度 | 約24万5千人 |
| 令和4年度 | 約29万9千人 |
| 令和5年度 | 約34万6千人 |
| 令和6年度 | 約35万4千人 |
数年間の推移を見ると、不登校の児童生徒数が急速に増えてきたことが分かります。
ただし、この増加を、
「今の子どもが弱くなったから」
「家庭が甘くなったから」
と、単純に説明することはできません。
不登校の背景には、学校生活、友人関係、学業、生活リズム、心身の状態など、さまざまな要素が関係しています。
また、一人の子どもの中でも、複数の要素が重なっていることがあります。
そのため、一つの原因だけで捉えるのではなく、どのような状況が登校の負担を大きくしているのかを見ていくことが大切です。
不登校が増えていると考えられる5つの背景

不登校が増えている原因を、一つに決めることはできません。
ここでは、「これが原因です」と断定するのではなく、増加の背景として考えられることを整理します。
1.学校生活の負担が重なりやすい
学校では、勉強以外にもさまざまな負担があります。
特に中学生になると、次のような要素が重なります。
- 定期テストや提出物
- 通知表や内申点
- 高校受験への不安
- 友人関係
- 部活動
- 集団行動
- 先生との関係
一つひとつは小さな負担に見えても、いくつも重なると、学校で一日を過ごすこと自体が大きな負担になることがあります。
また、中学校では教科ごとに先生が変わり、授業内容も難しくなります。
友人関係や部活動の上下関係など、小学校とは異なる環境への適応を求められる場面も増えます。
そのため、小学生のころは通えていた子どもが、中学生になってから学校に行きづらくなることもあります。
2.コロナ禍を経て生活リズムや学校との距離感が変化した
コロナ禍では、休校や分散登校、オンライン授業、行事の中止など、学校生活が大きく変わりました。
ただし、コロナ禍だけが不登校増加の原因というわけではありません。
不登校の児童生徒数は、コロナ禍より前から増加していました。
一方で、学校生活が一時的に途切れたことによって、
- 教室に戻りにくくなった
- 生活リズムを戻しにくくなった
- 友人関係の輪に入り直しにくくなった
- 集団生活への負担を強く感じるようになった
という子どももいると考えられます。
また、「体調が悪いときや気持ちがつらいときには、無理に登校しなくてもよい」という考え方が、以前より共有されるようになった面もあります。
これは、子どもを守るために必要な変化です。
ただし、一度学校から離れたあと、どのように学校や学習とのつながりを保つかという新たな課題も生まれています。
3.学業の遅れが登校への不安につながる
欠席が増えると、授業の遅れや提出物のことが気になり始めます。
「授業についていけない」
「提出物がたまっている」
「テストを受けていない」
「今さら教室に戻りづらい」
こうした不安が重なることで、ますます登校しにくくなることがあります。
最初は体調不良や友人関係がきっかけだったとしても、休んでいる間に勉強の遅れが生じ、学業への不安が新たな登校の壁になることもあります。
親としては、少しでも勉強してほしいと思うかもしれません。
しかし、子どもにとっては、勉強の話をされること自体が、自分の遅れを突きつけられているように感じられる場合もあります。
勉強を促す前に、
- 今どの教科なら取り組めそうか
- 提出物はどの程度残っているか
- 学校から教材を受け取れるか
- 自宅学習を評価材料にできるか
など、現実的にできることを学校と整理してみてください。
4.SNSやオンライン上の人間関係が増えた
SNSやオンラインゲームは、学校以外の人とつながれる場所になることがあります。
学校へ行けない時期に、オンライン上のつながりによって気持ちを保てている子どももいます。
そのため、スマホやゲームが必ずしも不登校の原因とは限りません。
一方で、
- 友人の投稿を見て落ち込む
- 自分だけ学校生活から取り残されたように感じる
- オンライン上の人間関係に疲れる
- 夜遅くまで利用して睡眠時間がずれる
- やめたくてもやめられなくなる
といった負担が生じることもあります。
朝は起きられないのに、スマホやゲームには触れている姿を見ると、保護者として複雑な気持ちになるかもしれません。
ただし、スマホを操作できることと、学校で一日を過ごせることは同じではありません。
スマホは、自宅という安心できる場所で、自分のタイミングで使えます。
一方、学校では、決められた時間に起き、身支度をし、移動し、人と関わり、授業を受け続ける必要があります。
必要とされる心身の負担は大きく異なります。
利用時間だけを見て判断するのではなく、睡眠や食事、気分、家族との会話なども含めて、全体の様子を見ることが大切です。
5.子どもの困りごとを把握し、支援につなげる取組が広がった
以前よりも、不登校を本人や家庭だけの問題とせず、支援が必要な状態として捉える考え方が広がっています。
学校では、アンケートや教育相談、スクールカウンセラーとの面談などを通じて、子どもの困りごとを早めに把握しようとする取組も進められています。
文部科学省のCOCOLOプランでも、一人一台端末などを活用して子どもの小さなSOSを早期に把握し、支援につなげる方針が示されています。
こうした変化により、以前なら本人や家庭だけで抱えていた悩みが、学校や支援機関に共有されやすくなった可能性があります。
ただし、支援体制が広がったことだけで、不登校児童生徒数の増加を説明できるわけではありません。
実際に学校へ行きづらい状態にある子どもが増えている可能性と、子どもの困りごとに周囲が気づきやすくなった面の両方を考える必要があります。
文部科学省の調査で学校が把握した状況
文部科学省の令和6年度調査では、不登校児童生徒について学校が把握した事実として、主に次のような内容が挙げられています。
- 学校生活に対してやる気が出ないなどの相談があった
- 生活リズムの不調に関する相談があった
- 不安や抑うつに関する相談があった
- 学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた
- 友人関係をめぐる問題が見られた
ただし、ここで注意したいことがあります。
これらは、学校が子どもや保護者との相談、日常の様子などから把握した事実です。
「やる気が出ないことが不登校の原因だった」
「生活リズムが乱れたから不登校になった」
と、原因を確定したものではありません。
実際には、学校に行くことへの不安が強くなった結果として、生活リズムが崩れたり、学習意欲が低下したりすることもあります。
原因と結果が、単純に分けられない場合もあるのです。
学校が把握した状況と、本人の気持ちは同じとは限らない
学校からは「生活リズムの乱れ」に見えていても、本人は、
「友達に会うのが怖い」
「授業についていけない」
「先生に叱られたくない」
「休んだ理由を聞かれたくない」
と感じていることがあります。
また、本人自身も、なぜ学校に行けないのかをうまく説明できないことがあります。
「分からない」
「別に」
「行きたくないだけ」
と話していても、本当に何も感じていないとは限りません。
いくつもの不安や負担が重なり、言葉に整理できていない可能性もあります。
家庭から見える様子、学校が把握している状況、本人が感じていることが、必ずしも一致するとは限りません。
そのため、朝起きられないことや、ゲームをしている時間の長さだけを見て、それが不登校の原因だと決めつけないことが大切です。
不登校は親のせいなのか

不登校について調べている保護者の中には、心のどこかで、
「私の育て方が悪かったのではないか」
という答えを探している方もいるかもしれません。
しかし、不登校を親の対応だけで説明することはできません。
学校生活や友人関係、学業、心身の状態、本人の感じ方など、さまざまな要素が重なっていることがあるからです。
文部科学省の委託調査でも、教師が把握している不登校の要因と、子ども本人が感じている要因には違いがあることが示されています。
周囲から見える一つの理由だけで、本人が抱えている困難の全体を説明することは難しいのです。
もちろん、家庭での関わり方を見直した方がよい場面はあります。
たとえば、
- 学校へ行けない理由を何度も尋ねる
- 会話のほとんどが登校や勉強の話になる
- 兄弟姉妹や同級生と比較する
- 「少しくらい頑張れるでしょう」と励まし続ける
- 保護者が一人で解決しようとする
といった状態が続くと、親子ともに苦しくなってしまうことがあります。
そのようなときは、関わり方を少し変えることで、家庭の中の緊張をやわらげられるかもしれません。
ただし、それは、「親が不登校の原因だった」という意味ではありません。
親も、先の見えない状況の中で不安を抱えています。
正解が分からないまま、お子さんを何とか支えようとしている方も多いでしょう。
親が一人で原因を突き止めようとせず、学校や相談機関と一緒に、今のお子さんの状況を少しずつ整理していくことが大切です。
中学生の不登校で親が確認したいこと
不登校が増えている背景を知るだけでは、高校受験への不安がすべて解消されるわけではありません。
中学生のお子さんの場合は、原因を考えることと並行して、出欠や評価の状況を確認しておくことも大切です。
次の点を学校に確認すると、現在の状況を整理しやすくなります。
- 現在の欠席・遅刻・早退が、どのように記録されているか
- 別室登校や保健室登校が、どのように扱われるか
- 定期テストを受けられない場合、別室受験や代わりの対応を相談できるか
- 今から提出できる課題が残っているか
- 通知表をつけるための評価材料が、現在どの程度そろっているか
- 自宅学習やオンライン学習の記録を学校と共有できるか
- 欠席中に行った学習を成績評価へ反映できるか
- 高校受験や調査書について、いつから相談できるか
不登校児童生徒が欠席中に行った学習については、一定の要件を満たした場合、学校の判断によって成績評価に反映できる仕組みも整備されています。
ただし、どのような学習を評価材料として扱うかは、学校との連携や確認が必要です。
また、出欠や評価、調査書の扱いは、学校や地域、高校入試の制度によって異なる場合があります。
そのため、インターネット上の情報だけで判断せず、在籍している学校ではどのように扱われるのかを確認することが大切です。
いきなり進路を決める必要はありません。
まずは、今の出欠や評価がどのような状態になっているのかを知ることから始めてみてください。
現在の出欠や評価を確認することは、すぐに志望校を決めるためではありません。
必要になったときに選択肢を見せられるよう、今分かっていることを整理しておくためです。
内申点や出席日数だけでなく、公立高校・私立高校・通信制高校なども含めて進路全体を確認したい方は、「中学生の不登校でも高校受験はできる?内申点・出席日数・進路を親向けに整理」も参考にしてみてください。
不登校について相談できる場所

不登校について相談できる相手は、担任の先生だけではありません。
担任に話しにくい場合や、相談内容に応じて別の窓口を利用したい場合は、次のような相談先があります。
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 担任・学年主任 | 出欠、学習状況、学校での過ごし方 |
| 養護教諭 | 体調、保健室登校、校内での居場所 |
| スクールカウンセラー | 子どもや保護者の気持ち、不安の整理 |
| スクールソーシャルワーカー | 学校・家庭・地域の支援の調整 |
| 校内教育支援センター | 教室以外の居場所、学習支援 |
| 教育支援センター | 学校外での学習、相談、居場所 |
| 教育委員会・自治体の相談窓口 | 地域で利用できる支援制度 |
| 医療機関 | 不眠、食欲不振、強い不安、体調不良 |
子ども本人が相談を嫌がる場合でも、保護者だけで相談できることがあります。
相談は、子どもをすぐに学校へ戻すためだけに行うものではありません。
まずは、保護者が今の状況を整理し、どのような支援があるのかを知るために利用してもよいのです。
心身の状態が心配なときは相談を優先する

次のような様子が見られる場合は、家庭だけで抱え込まず、できるだけ早く相談先につながることを優先してください。
- 強い不眠が続いている
- 食事をほとんど取れない
- 「消えたい」「いなくなりたい」と話す
- 自傷の心配がある
- 強い不安やパニックが見られる
- 本人や家族の安全が心配される
- 日常生活を送ることが難しくなっている
相談先には、学校、スクールカウンセラー、医療機関、自治体の相談窓口などがあります。
本人が相談を嫌がる場合でも、まずは保護者だけで相談してかまいません。
また、本人や家族の安全に関わるなど、緊急性が高い場合は、夜間や休日であっても、地域の救急相談や緊急窓口を利用してください。
不登校増加の原因によくある質問
不登校が増えた理由を、一つの原因だけで説明することはできません。
学校生活、友人関係、学業、生活リズム、心身の状態、社会環境の変化など、複数の要素が関係していると考えられます。
また、個々の子どもが学校に行けなくなった要因と、社会全体で不登校の人数が増えている背景は、分けて考える必要があります。
近年の増加を、一つの理由だけで説明することはできません。
学校生活や友人関係、学業、生活リズム、心身の不調などが重なる場合があるほか、コロナ禍を経て、学校や集団生活との距離感が変化した可能性も考えられます。
また、不登校への理解や相談体制が広がり、子どもの困りごとが学校や支援機関に共有されやすくなった面もあります。
ただし、文部科学省が、「これが不登校増加の原因だ」と一つに特定しているわけではありません。
不登校を、親の対応だけで説明することはできません。
家庭での関わり方を見直すことで、親子の負担を減らせる場合はあります。
ただし、関わり方を変えることと、「親が原因だった」と考えることは別です。
親がすべての原因を背負う必要はありません。
スマホやゲームの利用だけで、不登校の原因を判断することはできません。
学校へ行けない子どもにとって、オンライン上のつながりが心の支えになっている場合もあります。
一方で、夜間の利用によって睡眠に影響が出たり、オンライン上の人間関係で疲れたりすることもあります。
利用時間だけではなく、睡眠、食事、気分、家族との会話などを含めて、全体の状態を見ることが大切です。
まずは、現在の出欠記録、定期テストや提出物の扱い、通知表の評価材料について、在籍している学校に確認してみてください。
別室登校や自宅学習が、出席や評価にどのように関係するかも確認しておくとよいでしょう。
今すぐ進路を決める必要はありません。
まずは、現在の状況を知ることから始めましょう。
まとめ|原因を決めつけず、今の状況を確認する
不登校の児童生徒数は、長期的に増加しています。
令和6年度には、小・中学校を合わせて353,970人となり、12年連続で過去最多となりました。
中学生では216,266人で、全中学生の6.8%、およそ15人に1人にあたります。
ただし、不登校が増えている理由を、子どもの弱さや親の関わり方だけで説明することはできません。
学校生活、友人関係、学業、生活リズム、心身の状態、社会環境の変化など、さまざまな要素が関係しています。
また、学校が把握している状況と、家庭で見えている様子、本人が感じていることが一致するとは限りません。
中学生のお子さんの場合は、不登校の原因を探し続けるだけでなく、次のことを確認しておくことも大切です。
- 現在の出欠記録
- テストや提出物の扱い
- 通知表の評価材料
- 自宅学習を評価につなげられるか
- 学校内外の相談先
- 高校受験について相談できる時期
今すぐ、不登校の原因を一つに決める必要はありません。
まずは、今のお子さんがどのような場面で苦しくなっているのかを見ながら、学校には出欠やテスト、評価について確認してみてください。
原因を整理することと、高校受験や進路の準備を進めることは、同時に行ってもかまいません。
今すぐ志望校を決める必要はありませんが、内申点や出席日数、高校の選択肢など、これから確認したいことを知っておくと、親の不安を少し整理しやすくなります。
中学生の不登校と高校受験について全体像から確認したい方は、不登校の中学生に向けた高校受験の整理記事もあわせて読んでみてください。
参考文献
-
不登校の現状と対策(文部科学省・厚生労働省)
- 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果(文部科学省)
- 誰 一 人 取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(文部科学省)






